現役ブルワーが教える!「ビールはどのように作られるのか?」その1 原料編
こんにちは~サメフライです>゜))))彡
暑くなってきてビールがおいしい季節になってきましたね~
早くコロナが治まってみんなでわいわいお酒を飲みたいものです。
皆さんビールは何の原料からどのようにできているか知っていますか?
おそらく麦ということだけは多くの方が知っているのではないでしょうか。
今回はそんなビールがどのようにできているのかを原料編と醸造編の2つに分けて紹介していきたいと思います!
もしかしたら醸造編は2つにわけるかもですが(;´∀`)
ビールの原料必要なのは原則として3つです!
1つ目は大麦。厳密にはビールに使われるのは発芽した大麦の芽をとり乾燥させた「麦芽」と呼ばれるものを使っています。
なぜ大麦そのものではなく麦芽を使うのかというと、これはまた次の醸造編で出てきますがビールは麦汁という麦のエキスに含まれる糖を酵母が分解し、アルコールと二酸化炭素を発生させます。
ちなみに酵母とはパンなどにも使われ、ビールを発酵させるのに必要不可欠なものです。
大麦にはもちろん糖分は含まれているのですが、その糖分はでんぷんであり、このでんぷんは酵母では分解できません。ここで登場するのが酵素です!
ビールを醸造する過程で酵素によってでんぷんを酵母が分解できる糖に変える工程があります。
酵素は元の麦の状態にはあまり存在せず、麦芽の状態になるとたくさんの酵素が作り出されるため、麦芽を発芽させています。
ちょっと説明が長くわかりにくいと思うのでイラストにしました!
僕の手書きの漫画なので絵や字が下手なのは申し訳ないですm(__)m
2つ目はホップです!
ホップはビールの苦みやフルーティーな香り、またビールの泡を出すのに必要な極めて重要な原料です。
これが無くなると一気にビールっぽさが無くなります!
他にも殺菌作用が強いものなので、日持ちさせるためや品質を維持するのにも重要な役割を果たしています。
そんなビールの魂ともいえるホップとは一体何なのかの簡単に言いますと、アサ科の植物のことで下の写真のように緑色の松ぼっくりのような形をしています!
別名「毬花(まりはな)」と呼ばれていてよくマリファナと間違えられますが全くの別物です(笑)
ホップにもたくさん種類があり、種類によって香りや苦みも変わってきます。
ビールの苦みが苦手という方はホップの量が少ないヴァイツェンやベルジャンホワイトというスタイルだと飲めるかもしれませんよ~!
最後に3つ目は水です!
何だ水かと思われる方もいると思いますが、水はビールを作るうえでとても大事です。
水に含まれるミネラル分によって味や色合いが大きく変わることだってあります。
なのでブルワリーによっては水を基準に醸造所の場所を決めているところもあるぐらいです!
ここからは原料とは少し離れますが、実はビールは1ℓ作るのに対し5~10ℓの水が必要と言われています。
なぜこんなにも水が必要かというと、もちろん醸造の原料として必要なのですが他に洗浄用に水が必要になってきます。
ビール醸造において一番の天敵は雑菌です。
そんな雑菌によっておいしいビールを作るのを邪魔されないようにするため、洗浄をたくさん行うため水の量がここまで多くなってしまいます。
ぶっちゃけると醸造の工程の半分ぐらいは洗浄作業をしています(;´∀`)
ちょっと説明が長くなってしまいましたが皆さんついてこれましたか?
本当は原料編と醸造編分けるつもりはなかったのですが、原料だけで想像以上に長くなってしまいました(笑)
今回はざっくり紹介しましたが麦芽やホップについてももっと詳しく書きたいなと思っています!
次回の醸造編もお楽しみに!
追記:麦芽の説明わかりにくかったのでイラストを加えました。
他にもわかりにくいところあれば是非コメントください!